月に140時間の残業...メモが語る過労死の現実
Yahooニュースを開いていると、こんなニュースが目に飛び込んできた。
月140時間の残業・・・メモが語る過労死の現実。
気になったので中身を読んでみると、建設業で定年退職後の方が自営業で仕事を受注して、30日連続で働きまくっても納期が間に合わなく「もうつかれた」とメモを残して自身で命を絶ってしまったという内容。
更に読み進めると、大手からの受注を下請けが受けて孫請に渡して、孫請からの【請負】という形で受注して、実際は派遣しており管理監督は孫請にあった。
普通にやると4ヵ月かかる仕事を2ヵ月の納期で受注契約してやらせようとしていた。
なので勿論間に合わず過重労働となり疲弊していった結果の悲しい内容。
あくまで雇用契約ではなく請負契約という部分で、過重労働の責任は孫請には無いという見解。
ただ労基は「本件を業務上の災害であると考える」と調査結果を出した。
ただ、あくまで請負契約なので管理監督責任は無いと孫請は主張しているらしい。
配管工の技術者で腕が良く、真面目で人柄 も凄く良い人らしく生計を立てるため、66歳で何と単身赴任。
奥さんは何で電話で話したときなどに気付けなかったのか?と悔やんでも悔やみきれないとのこと。
奥さんの言葉を引用します。
「いまだに主人の母(100歳)は生きている、と思ってるんです。賛否両論いろいろあると思うんですけど、年いっている、苦労してきた母ですから自殺したと知らされたら、衝撃受けると思うんですね。それで命を縮めてやりたくないんです」
大好きだったという水炊き、しかし鍋を囲む食卓にはもういません。家族は今なお、死を受け止めきれずにいる。家族は無念を晴らすため、裁判を起こしまして納骨は長い闘いが終わってからと決めているようです。
正直、世の中には140時間の残業をしている人は一杯いると思うが、流石に66歳では会社の経営者や自営業以外は酷だなと思う。
個人が望んでやっているかは不明だが、望んでいるなら「もうつかれた」のメモは恐らく残さないだろう。
望んで意欲的に個人経営でやっていって、勝手につかれたのなら話は別だが。
自分の会社も希に150とか160とか発生しており、30台でも結構堪える。
自分自身も45日連続出勤を余儀なくされたこともある。しかも休みは自分の裁量で取れるようにするのが仕事でもあるからと。
今の時代にも、まだまだ良くも悪くも根性論が残っており、世の中はホワイト企業を打ち出してばかりでブラックは追いやられる一方。
まずはコストの問題からブラックからグレーにならなければホワイトには成れない会社は沢山あるだろう。
コストがかかれば最終的に消費者に反映するしかなくなるので難しい問題だ。
色々な現場で機械化が可能になれば過重労働は減るかも知れないが導入コストもあるので時間がかかったり、小さな資金力の無いところは廃業になったりするだろう。
自分の両親が同年代なのを踏まえると、そんな働き方をするくらいなら辞めて、こちらから仕送りしてボチボチやっていって欲しいと思う。
お金が無いとこういった状況を生み出してしまう現実を切に感じたニュースだった。
家族のために何とかしてお金に困らない手段を考えて行かないとと思った今日この頃。
ただの呟きでした。
元ネタはこれ。